2009年10月31日土曜日

煩悩トレード(日々の煩悩を除夜の鐘で洗い流すトレード)

思いつき検証。
思いついたのは、半値周辺の押し戻しはよく見る光景なので、これを使って簡単なルールを作成。

<対象>ドル円の時間足(外為ドットコム FXDD のBidレート)
<期間>2009年1/1~10/31
・スプレッド(Ask-Bid)、スリップ、手数料、SWAP損益、及び来年の税金は含みません。

<エントリルール>
 過去24時間の値幅(1本先行)の中心ゾーンから離れたらエントリ
 中心ゾーンの定義にはフィボナッチを採用してみました。
 半値(0.5)周辺のゾーンということで少し幅を持たせるため、フィボナッチ数値を採用、
 半値周辺としてみました。(0.618~0.382を0.5付近と決めた。Fib自体への拘りは特になし。)

<利食い>
 過去108時間の高値、安値(1本先行)で利食い。 
 1週間は120時間(24×5)、どうせだったらということで除夜の鐘の数、煩悩の108にしてみました。

<損切り>
 ナシ。上記のエントリでの中心ゾーンを逆抜けでドテンになります。

<(ルール判断およびエントリの)タイミング>
 終値を待って判断、翌足の始値で売買

<最適化など>
 やってません。一応これからやってみようかなぁ、、、と。



こんな感じのChartになりました。
上下両端の赤いラインが108時間のレンジ。
中心部の青いライン間が半値周辺ゾーン(618~382)。
図中の緑の三角にMと書いたのが利食い。
矢印はドテンを含むエントリ。



検証結果
248回(Long 122回、Short 126回)、平均すると1営業日あたり1回強のエントリ。
3453P(34円53銭)の勝ち最大ドローダウン481P(4円81銭)
なお、この間の週足値動きはこんな感じ。3453Pは、相場の神様の週足スイング相当。

平均ドローダウンは107P。
123勝125敗(49.6%)、
勝ち平均は、65銭、SDは68銭。負け平均は、37銭SDは22銭。P/Fは1.75。
平均保有期間は、勝ちが19時間、負けが11時間。全体では約15時間。





考察 もとい、、、感想。
悪くないんじゃないの?
回数もそれなりなので、『抑えめの』複利であれば複利運用で大ブレイクなんてことも。
そのままやるには、24時間頑張れないので、やるなら自動売買になるけど、、、。
成績よりも、チャートを見ててトレンドに沿って何度もエントリ&利食いを繰り返してわりとトレンド全部食いしてるとこが、個人的には好み。損切り(ドテンだが)も比較的浅め。
ドテン繰り返しが負けパターン、つまり半値ゾーンの設定が上手く機能してない場合なのでぎっこんばったんの荒い動きや当然ながらモミモミのとき。

また、新値をガンガン取りに行くケースでは利食いがどうしても浅めになってしまう。
この辺は、倍返しとかN値とかでの利食いを視野に入れたいとこ。
週末の持ち越しはやめた方がいいかも知れない、利食いのみは指値にするなどがいいかも知れない。
あと、1本先行は意味ないな、たぶん。
他の通貨もやってみよぉーっと。(元データ作成が大変なのである・・・)

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以上、久々に東研ソフトの日中足用ツール(リアル24Ver3)を使って検証。
決して回し者ではありませんが、
プログラム書けなくても条件式の設定でIndicator作成や検証、パラーメータやルールの最適化などもできるので、ちょっとした簡単検証には便利。
ちなみに拘りの還暦(←たぶん)プログラマの製造&販売の坂本さんは、引退予告済みのカウントダウン中なのがタマにキズ。

データはシコシコ自作。(そもそも株や株先用のソフトなので・・・)
もし、リアル24をお持ちの方はよかったらどうぞ。
DTKB61(ドル円60分、30分、15分。単位は銭です。)→download
条件表 




最適化、というかエントリ、利食いの期間のパラーメータをそれぞれで変えて(2~200)、検証して見ました。
なんと、、驚くべきことだと思いますが、すべてのパラメータでプラス収益でした。
(但し、スプレッド等のコストは除きます)
それにしてもすげぇ!?
ちなみに、思いつきで決めた24と108は1番ではないもののかなり高いレベル、こういう直観がピッタリというのも珍しい。
パラメータに対してこうも安定してると、売買ルール(利食いや損切りの詳細)を細工しても大きな損はしないと思われるので最適化し放題、なハズ。後は複利の方法(賭け目)の細工もやりがいがある、かも。

日々(24本)の煩悩を除夜の鐘(108本)で洗い流すというトレードルール、
名づけて、煩悩線トレード、いかがでしょうか??
もし、これをベースに使って大金持ちになったら、会社組織にして頂き、人事担当(なんで?)としてのオファーをお待ちしとります。
長年(?)の検証暦でこんなの初体験。なにかを失った気がします・・・。

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さらに追記。
ポンド円やってみました。→まぁまぁ。
ユーロドルやってみました。→だめだめ。煩悩が読めるYENが絡まないとダメ?

煩悩線を描くMT4のIndicatorを作っておきましたので良かったらどうぞ。→download
1時間足がお奨め。


2009年10月29日木曜日

日経平均株価のウンチク

225の採用銘柄を額面換算(50円額面に換算する係数を掛ける)後に合計し、除数で割ったものが日経平均株価。
http://www.nikkei.co.jp/nkave/

除数は、現在『24.656』で、銘柄入替えや採用銘柄の分割等あれば変更されます。
除数の目的は連続性を保つためで、最初は、『1』だったはず。

以下、本日(2009/10/28)終値時点で集計。
ダントツの1位は9983のユニクロ
本日の日経平均(10,075円)の6.3%(636円分)で、これは、ユニクロ1社で下位の72銘柄に相当
上位10銘柄までで、27.9%(2800円分)
上位20銘柄までで、42.5%(4273円分)
上位30銘柄までで、51.8%(5220円分)

尚、225番目の銘柄は、双日の70銭(←円ではない!!)

寄与度構成をグラフにするとこんな感じ。




あれ?最近どっかでみたよーな??

ということで、両対数グラフ(←やり方イマイチ自信なしだが)にしてみると、こんな感じ。


もすかすて、またすても、べき乗系??


余談:
225銘柄じゃ少ないからと、日経平均嫌い(?)な人がいますが、それは多分マトを得てないと思う。
Topixも似たような構成比になる。
ついでながら日経採用の225銘柄はTopixの70%くらいを占めたと思う。
ユニクロのTopixでのウエイトは大海に浮かぶ鼻毛程度。(だったと思う)


大きな違いは、単純平均(額面換算してるけど)の日経平均に比べ、
Topixは浮動株と時価総額を掛け合わせたもの、という違いが大きい。日経採用銘柄の偏りもあるが。
こちらの方が市場に金が入ってるのかを反映しやすい。と思う。
日経平均は算出式と採用銘柄の偏りがあるから、指数として嫌いというならわかる。
なお、単純平均のダウ工業株浮動比率・時価総額反映型のS&P500、ナスダック指数の違いも似たようなもの。
本来は、TopixとS&P500を見た方が感覚に近いと思う
凡そ似たような動き(日経とTopix)をしてたが、ユニクロ驀進の影響もありここのところNT倍率が拡大してるように、以前に比べて両者の動きは少し異なる。
ユニクロは、この1ヶ月で4000円近く上昇(9末11360→15680/日経は9末10133→10075)、
(ユニクロは額面換算係数1なので)そのまま上昇幅を除数で割って約160円程度が日経に寄与。大きいですよね。


ついでに、225銘柄の各ask-bid(日本流だとヤリとカイ)のスプレッドを計算すると、本日は17.9円。
明日の日経平均予想レンジは、10075.05±1685.23(11760.28~8389.82)で、100%当ります(笑)。
↑全銘柄がストップ高または安の場合、±1685.23となります。


以上、ウンチクネタにどーぞ。
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本日10/28(水)の日経平均株価のシェア上位構成内訳は以下の通り。

(1) 【 636円 6.3%】ファーストリテイリング
(2) 【 321円 3.2%】ファナック
(3) 【 318円 3.2%】京セラ
(4) 【 256円 2.5%】ソフトバンク
(5) 【 238円 2.4%】本田技研
(6) 【 213円 2.1%】東京エレクトロン
(7) 【 210円 2.1%】キヤノン
(8) 【 208円 2.1%】TDK
(9) 【 200円 2%】信越化学
(10) 【 200円 2%】KDDI
(11) 【 190円 1.9%】テルモ
(12) 【 179円 1.8%】アドバンテスト
(13) 【 171円 1.7%】セコム
(14) 【 146円 1.4%】トヨタ自動車
(15) 【 144円 1.4%】武田薬品
(16) 【 137円 1.4%】アステラス製薬
(17) 【 135円 1.3%】トレンドマイクロ
(18) 【 132円 1.3%】エーザイ
(19) 【 129円 1.3%】ダイキン工業
(20) 【 110円 1.1%】NTTデータ
(21) 【 110円 1.1%】オリンパス
(22) 【 108円 1.1%】デンソー
(23) 【 108円 1.1%】ソニー
(24) 【 105円 1%】富士フイルムHLDGS
(25) 【 91円 0.9%】スズキ
(26) 【 90円 0.9%】日立建機
(27) 【 86円 0.8%】日本碍子
(28) 【 84円 0.8%】花王
(29) 【 83円 0.8%】塩野義製薬
(30) 【 82円 0.8%】セブン&アイ・HLDGS

2009年10月26日月曜日

ドル円、今週の想定レンジ(2009/10/26~30)

今週の想定:
上限 93.70
下限 90.20

本日の想定:
上限 92.60~80
下限 91.50~30

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追記(pm12:40) 日経先物

想定レンジ上限(10400~420)の前場前から指してたShort@10400が入ってた。
後場寄り直後の10360で返済できた。いい感じ。

TOPIXのベーシスが今日は後場も強含みなので、あまり下がらない気はするので、、
TOPIXの909付近で止まってもう1回は上値試しか?
ここから半値戻り程度で下げた場合、下値メドは330~280に抵抗。超えると次は180~150。

2009年10月19日月曜日

私的、想定の値幅の使い方

前回の続き、っぽいウンチクネタです。


日経平均先物(期近銘柄、日中のみ)の5分足にいろんなとこ
を起点にして、想定値幅を当てはめたグラフです。
日経先物をアウトライトで張るときはこのグラフを確認しつつな

先週木曜日(10/15)の窓下限が10130円だったこともあり
うまく反転しました。そっち(窓埋め)だけだろ!という話もありま
すが・・・。
窓は9/28(10190~10160)と10/15(10190~10130)が空いてた。
こりゃ、行くしかねぇだろ!ってことですが、見てませんでした・・・



似たような考え方で、ドル円にも想定値幅を使ったラインを引いて見てます。
こちらは、ドル円のEXCEL時間足とMetaTraderの5分足自作Indicator。


個人的には、日経先物よりドル円の方が効果的な気がしてますが、かと言ってずっと見てるわけにも・・・、ねぇ。
たまたま見てたので、90.41で上手く買えましたが(一瞬だけ、わしゃ天才か!?と思った)半値戻しを待た
ずサクっと利食いを入れましたが、どうやら随分と早食いだった模様です。
直前の値動きの(91.05→90.72→90.89)エクスパンション(1.618)が90.36付近にあったので延髄クリックでロンゲ。

損は切るだけなんであまり考えなくていいのですが、早食いした後の後悔は後を引きまする・・・。
はい、鯛焼きの頭か尻尾は食べたいなぁ~系ですがなにか?

2009年10月15日木曜日

親分のポジション(なんとなくフラクタル系の臨界点目線の妄想です)

賭場の胴元、兼務で仕手の本尊の外資系某社、早い話が業界の大親分の手口です。
関係ないけど、(YEN蔵さん情報によれば)本日は大親分の買い推奨もあったとかで、ポンドが爆騰。さすが胴元兼務。


まぁ、日経平均オプションの手口情報からのポジション推測なんで、
そもそも顧客やら何やらでごちゃ混ぜ、大阪の期近だけ、しかもATM付近のみだし・・・。
そんなもん見てどうすんのよ?と思いつつ、追っかけ歴もそろそ
ろ3年の月日が・・。
麻雀でかなり迷彩の効いた捨牌から待ちを想像する感じで追っかけは趣味みたいなもんです。

デルタは強引にフラットにしてあります


この図を見て何を思うか?
(えっ?何も思わない??うん、たぶんアナタは正しい)
ボラを買ってる。ポジティブガンマ。ガンマロング。(ぜんぶ同じ意味ですが)
まぁ、そうです。

以下、あくまで個人的利用方法なのですが、ベガはミズモノとした場合(ベガ分のPLはOPを
反対売買するまではあくまで含みPLなので)、
ガンマロング=タイムディケイ(セータ)ショート。ガンマとセータはヘッジというかリバランスに
よって実現損益(リアライズ)。

1日あたりでガンマPL=タイムディケイPLとなる値幅があるのです、計算上ですが。
(ガンマロング、ショートともに損益ZEROとなる値幅。イーブンポイントというか臨界点。)

値幅を(ΔS)とした場合、妄想ポジションのtotalガンマとtotalセータを使って、
ボラティリティ一定と仮定すると
1/2×ガンマ×(ΔS)×(ΔS)=タイムディケイという状況を想定してしてみます。
この方程式を解くと(ΔS)、つまり1日あたりの値幅の均衡点が判明します。

こねくりまわしてる感も否めませんが、翌日の予想値幅のコンセンサスであり、また、ある意味、
翌日の臨界点という言い方も(強引ですが)できると思います。

私の場合、アウトライト含めて考え方は、
デイトレにおいて基本方針としては臨界点までは逆張り、臨界点を超えたら順バリ。
多少サジ加減は異なりますが株先・FXともに似たような考え方。
具体的なサジ加減の差は、、、なんとなくフラクタル・・・、オソマツ。

明日の予想値幅は120円×N。
問題は起点をどこにとるか?

終値?CME終値?寄り付き?高or安?
それが問題ですが、とりあえず明日は(も)120円。

と、こんな目線で見てます。

2009年10月14日水曜日

「為替」入門

今週の週刊ダイヤモンドの特集は「為替」です。

Part 1 為替の落とし穴
Part 2 円高とドルの謎  
Part 3  為替市場の謎
Part 4  FXの裏側 
Part 5  為替仕組商品の罠
Part 6  外貨投資の鉄則


中吊り広告を目にして、つい買ってしまわったわけですが面白かったです。
ちなみに儲かる方法は書かかれてません(笑)

まだ全Partは読んでませんが、特に興味があった3と4を読みました。
Part3では、フラクタル夫婦の高安夫妻が登場。
高安秀樹氏と為替ディーラーの座談も面白かったです。
これ()は少し古いがポスドクキャリア支援セミナーで、高安氏が経済物理学について語った
講演録。背景を含めて素人にもたいへん分りやすく説明されてると思いますし、面白い内容だ
と思いますので、ご興味があれば一読を。
『経済物理学最前線:実務とアカデミーの接点』(PDF)

氏の本は、以前に2冊ほど読みましたが面白かったです。
ずいぶん前なのでうろ覚えですが、たしか為替ゲームの実験に職業ディーラーを入れると
素人だけでは起きなかった暴落や暴騰が発生した、みたいな話が印象に残ってるが曖昧。
なのでまた読み直してみたいと思います。

Part4では、FX業者にSTOPハント的な動きについてインタビュー。やっぱりね、という感想です。

トレード環境(おうちで夜Ver)

今日は特に書くことないので、トレード画面を貼り付けてみますた。



家のメインのデスクトップ。(夜の為替用)
MT4でドル円とユーロドルの5分、1時間、4時間足。
別の会社のMT4でS&P先物と商品(WTI等)と米10年債。
マーケットスピードのTICKチャート(実はTICKで作った1分足だが)、これは短期のトレンドラインが引き易いので。

ニュース画面とレート&発注画面&返済画面はFX-ZEROで。
外為ドットコム社の注文状況。

後は、いつも持ち歩いてるノートPCのEXCEL+αでいろいろと妄想計算しつつ、、
同じく持ち歩いてるノート(≠ノートPC、=A5サイズの紙のノート)を見つつ、、
そのうち酔っ払うと、Rateだけ見てアニマル系延髄クリックをついついしばしば・・。

数年前に先物(日経・トピック)とかオプション(日経)を始めたばかりのころは、PC総動員で画面がいっぱいの状況でやってたが、そのうち気付きました
目ん玉は2個しか持ってなかった、ってことに。


そのうち、差し支えない範囲でとなりますが、My武器(EXCELとかMT4の自作Indicatorとか)の紹介でもしてみようかと思ってます。

2009年10月11日日曜日

ドル円は仲値に向けて買われる?

ドル円は仲値に向けて買われる傾向があると言われます。
FXでは当たり前だのクラッカー(古っ・・)のようにも言われてますし、納得できるような東京特有の市場構造というのもあるようです。そして何より私自信の感覚もそれに合ってますが、本当でしょうか?

早速、集計してみました。
集計期間は2009/6/29(月)~10/9(金)までの3ヶ月強。75日分。
尚、この間の値動きは、7月頭の急落のあと8月初旬に向けてジリ高、雇用統計で吹き上げて一相場終了。そこから泥沼のジリ安で約10円の下げ、今に至るというとこです。
期間的には、ざっくりですが日数ベースで上昇1:下降2~3って感じでしょうか。

FXDD社の30分足の終値(bid-rate)が元データで、
前日終値(NY17:00)をZEROとして前日比チャートを作成して各時間帯毎にクロス集計、平均値と中央値(median)をグラフ化してみました。
仲値は、9:30足の終値付近(10:00寸前)となります。


どうでしょう?
うーん、そういわれればそんな気も・・・、かなり微妙。
都市伝説の範疇のよーな気も・・・。やっぱ、ただの都市伝説系なのね?、これ。そんな美味しい話はないか。
さすがに10円下げてる期間のこともあり中央値が全ての時間帯で前日比マイナスだし・・。
仲値に関係ないが16:00~18:00くらいに切り返す傾向があるという個人的な感覚は、これまた微妙だがなんとなく合ってる気もする。
図中点線の標準偏差についても念のため説明しておくと、各時間帯毎の前日比なので右肩上がりになるのが当たり前。上がり具合に着目する感じでしょうか。


気を取り直して、ゴトビの仲値は高い?伝説を集計。
同じ期間でゴトビ(銀行が込んでる日ですね)および、休み明けである月曜日だけを集計。24日分。
ただし、祭日云々は面倒なので無視してます。祭日のゴトビも対象、etc。


ほぉぅ!?
なるほどぉー。
微妙ではあるが、、、ウソではない感じ。
一応、前日比プラス圏だし。
9時くらいから反転サインが出たら仲値に向けて買って見る、ってのもなくはなさそう。
ついでにいうと、これ系では、中央値(median)と平均値(mean)を合わせて見ることが肝要かと。(と個人的には思っています)

ここで、時系列の普通の30分足(ラインチャート)に戻してみる。
仲値付近(10時寸前)には色を付けてみますた。赤はゴトビor月曜です(凡例で「系列3」になっちゃってますが)


ちょっと見難いのですが、、、結論が出ました。
仲値に向けて買われたら、仲値付近でド根性売り。
たぶん、もうちょっとだけ精査すると勝率上がる。

以上、作戦会議終了!!(一人だけど)

注意:
これを見て損したら下手だから。儲かったら私の作戦のおかげです。(笑)
ついでに、下落期間の事例ということもお忘れなく!
あっ、そうそう、酔っ払って集計したこともお伝えしておきます・・・。
では、Good Luck!

2009年10月10日土曜日

S&P500と10年債でダイバージェンス?

S&P500と10年債利回りが8月から逆行してるようにも見えます。











株高、債券高(利回りは低下)。
余談ながら、LIBOR(3M)はこの間下がり続けてます。ちなみに3ヶ月ものは日米逆転のまま。

図のように、2007/6/1から調べてみたら、(08年秋はさておき)今年の年初から3/17まで以来のこと。
ただしこの時は、株安債券安で逆パターン。逆行解消した3/17が大底。
今回は、TOPIXとJGBでは特に逆行現象は見られないです。
(っつうか、トピちゃん。8月以前もS&P500とT-noteよりもTOPIXとT-noteの方が相関強くないか?)

変化の予兆なのか??、マネタリーベースのなせる業なのか??(でもマネーサプライは?)
なんらかの構造転換でこのままいっちゃうのか??
理由は私には不明ですが、逆行が解消したときは、何かが起こる!ん?秋祭り? (のかもしれません)

いずれにしても短期金利(LIBOR)含めてしばらく注目しときます。
TEDスプレッド(チャート)もたぶんチェックしておくのがベター。イールドカーブもね。
※TEDスプレッド:Libor(3ヶ月)調達金利 - 米国短期債(T-Bill)13週(?)利回り 。信用不安になると拡大するらしい。
平時は1%前後という感じらしいが、今は金余り(インターバンクに限ってだろうが)を反映してるのかな。

うーん、なんなんだろう。(ご存知の方がいらっしゃれば教えてください。)

追:
それにしても日米の長期債ってここまで相関してたのね・・・。
(中国の自治区扱いの将来地図を書かれ、米51番目の州といわれ・・・。)

っつうことはですよ、もしかして米国債が暴落したらJGBも暴落?納得いかんのぉ!?

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さらに追記:
気になったので、1962年からの動きをグラフ化してみました。(対数グラフにしてみました)
よーく見ると、1998年の10月中旬から相関が変わっている。ふーん。











以下、1998年秋の値動きと出来事サマリです。

5月タイバーツ暴落
7月バーツのドルペッグ終了、アジア通貨危機拡大
8月17日ロシア財政危機、対外債務支払い停止90日
9月17日この頃からLTCM崩壊寸前と判明(公に?)

10/1 日経平均:13197(-209)/S&P500: 986(-31)
10/2 日経平均:13223( +26)/S&P500:1002(+16)
10/5 日経平均:12948(-275)/S&P500: 989(-14)
10/6 日経平均:13021( +73)/S&P500: 988( -4)
10/7 日経平均:13825(+803)/S&P500: 970(-14)
10/8 日経平均:13026(-799)/S&P500: 959(-11)
10/9 日経平均:12879(-146)/S&P500: 984(+25)
10/12日経平均:13242(+675)/S&P500: 997(+13)
10/13日経平均:13242(-312)/S&P500: 994( -3)
10/14日経平均:13070(-172)/S&P500:1005(+10)
10/15日経平均:12995( -75)/S&P500:1047(+42) FRB5.0%→4.75%へ。
10/16日経平均:13280(+285)/S&P500:1056(+ 9)
10/19日経平均:13569(+286)/S&P500:1062(+ 6)
10/20日経平均:13808(+240)/S&P500:1064(+ 2)
10/21日経平均:14216(+408)/S&P500:1070(+ 6)

ドル円は、136.06円(10/5)から111.85円(10/8)まで下落。
10/7~10/8は2日で20円の大暴れ状態。

国内は30兆超えの景気対策、金融機関の早期健全化法案と資本注入を巡って右往左往。

(10/6)経済企画庁が成長率+1.9から-1.8へ下方修正。小渕内閣が10兆円の補正予算と6~7兆円の減税を発表、減税を2~3倍上積みし、総額30兆とも。

(10/12)金融健全化法案通過。厚生年金保険料値上げの見送り、住宅公庫融資枠拡大など、景気対策拡大期待。

(10/13)銀行への公的資金強制注入の話題

(10/23)長銀国有化

(12/13)日債銀国有化

2009年10月9日金曜日

今日はSQ

09:10現在、9914.13。残り3銘柄。
09:17現在、残り1銘柄。ヤフー買い気配。なんか出たのかな?
SQ日に限らず全部寄ったった瞬間、先物は少し動く傾向がある。
09:19全銘柄寄った。今日は早いね、出来高少ないんだろう。SQ値は9913.18。
SQ値にタッチしにいったら軽く売りで20円狙い。


これは、リアルタイムで225銘柄から強引に日経平均指数を算出してる自作のEXCEL。(QUICK配信は1分毎)
ついでに、SQ値(SQ日でなくてもSQは計算できる。後場のSQなんてのも。意味があるかどうかはさておき)やUP/DOWNティック銘柄数、寄り付き前の気配値での指数、現物板状況の集計やその寄与度按分したもの、などを算出。
225銘柄をTOPIX式の計算式にかける(金が市場に入ってるのか出てるのかをみるにはTOPIX)なんていう意味があるのかないのかよく分らないことも。

で、これを使って何をやっているかというと
以前は(2005年くらい?)、15:00ちょうどにトピックス先物(当時大証はオンボロシステムで注文が追いつかなかった)をエントリしてました。
今は、全体の売られ具合買われ具合と先物板を見比べて、裁定玉の飛び具合を妄想してます。(裁定の逆を張ると即死するので)

データ元は楽天証券のマーケットスピード。
利用されたい方がいらっしゃれば、ファイルをUPします。少々重いです。(って、いないか、、、)

追記:(10:07)9920に1000枚板が出てるんで微妙、9940にやや強い抵抗があると思うので、逃げ場はあるだろう。
追記:(10:16)9930Shortはいった、逃げなきゃ。(←じゃあ売るなよ!)投稿してる場合じゃないし、、。
追記:(10:40)うーん、時間切れ、9940で損切り。ちなみにミニ1個。昼飯抜きの刑だな。ドル円がストップ食らってる感じ、とえいあえず89.20-25付近まで行くのかな?

追記:(10:50)敗軍の将、兵を語る。要するに後講釈というか反省文です。
(1)SQ値にタッチに行くとは思っていたので(わりとよくある)、SQ以下で売りたくなかった。窓埋め反転も怖かったし。
(2)今日は裁定買いが強く入ってる様子はなかった(TOPIXはマイナスBASISで板が薄い、日経の大玉の連発もなかった)
(3)9940はMy想定レンジの上限だった。
が、よくよく考えたら、SQタッチに向けて(TOPIXの切り替えし直後付近で=昨日後場安値ブレイクダマシ&朝のトレンドラインブレイク)、お試し買いをしてみれば良かった。そもそも3日連続の高値切り上げだし。
まぁ、朝から売る気満々だったので・・・。
(以上)

2009年10月8日木曜日

オプションの防戦売買??その2(エキゾチックオプション)

前の日記(バニラOP)の続き。図が力作シリーズ>
次に、ノックアウト条項付きオプションを考えてみる。

例えば、90円どころで
ストライクプライスが88円・ノックアウトプライスが85円のドルPut(円Call)オプションを
輸出系企業が保険目的で買ったとする。保険目的なのでデルタヘッジはやらない。
・メリットはバニラに比べてプレミアムが安いこと。
・デメリットはノックアウト(消滅)くらうと、ストライク価格を超えているのに再ヘッジの必要がある。
早い話が保険がパーになる、保険が必要な事態になってるにも係わらず・・。

一方、これを売った(売らされたというかマーケットメイクした相対先の)銀行サイドは、
図の例では、
・デルタヘッジをかけるハズ。
・ストライクプライスでは特に大きな変化はおきないはず。
・ノックアウト価格に近づくと、プレミアムの頂点付近で、デルタの符号がひっくり返る。ここが面白いとこですね。
・ノックアウトするとヘッジのSpotを反対売買してフラットにする必要がある。
・プレミアムの頂点付近までは(ヘッジ用の)SpotはShortのはず。
・ここではタイムディケイが入ってくる。
・プレミアムの頂点付近でSpotはほとんど外し、
・そこからノックアウト・プライスに近づくと、こんどはSpotはLongに傾く(=たぶんこれが所謂防戦買い
 ダイナミックヘッジ自体は自らの首を絞める側面があるわけだが、相対先の輸出企業(お客様)も気分を害さないしね。
・ここではガンマロング=タイムディケイ支払いなので積極的にダイナミックヘッジするだろう。
満期が近ければ近いほどノックアウト・プライスが近ければ近いほどヘッジ玉は大きくなる。
・ノックアウトになると、当然ながらヘッジのSpot(Long)は不要になるのでSpotの反対売買=売りが一気に出る。
・ついでに輸出企業の再ヘッジニーズも発生する。(がたぶんそこまでボーッとはしてないだろうが、、)
・そんでもって往々にしてこれがストップ引っ掛けちゃったりするわけですよ、たぶん。節目っぽいとこだろうしね。


うん、これなら納得できる。 
ということでやっぱり、防戦売買云々は言葉のアヤでデルタヘッジだろう


さらに、(あくまでこのケースでは)トリガーと呼ばれてるものはストライクプライスではなくてノックアウトプライスのことだろう。



さらに、調子に乗って妄想を膨らませれば、、、
プレミアムが頂点付近に届いた点で、両者が握れば、輸出企業サイドはヘッジの売りを開始、利益確定&オーバーヘッジのノセノセ。
銀行サイドはヘッジ買いを我慢、逆にノックアウトプライス達成に向けて先にヘッジのSpotロングを先に外す(つまり一気に売る)。
なんてことも玉が超デカイ&場が薄ければ、、、なんてことも。
いずれにしてもプレミアム頂点付近では、普通、輸出企業はロール(オプション乗り換え、または新たに購入)するだろうから、似たようなことは起こる(似てはないか・・)。それはお互いに信頼関係があれば上手く利用するであろう。
と、思ったけど、これはこのエキゾチック・オプションを正当なプレミアムで転売(OTCなので買い取ってもらう)することが前提なので現実的ではないだろう。
ただ、株と違ってインサイダー規制とかはない世界(たぶん)、何がどーなってるのか???

なぁーーんちゃって妄想の範疇なのではあるが、、、、 日銀レビューにも似たようなこと書いてあったし(←難しくて読みこなせなかったけど・・)概ねこんなとこだろう。

ノックインやダブルノータッチ、その他のエキゾチック系も似たような複合構造のはず、以上を応用して考えればそれぞれ(ヘッジ玉も含む)特性が掴めるだろう。

間違ってたら指摘してね


ノックアウト条項付きオプションが流行ってるという前提で考えてみたが、
流行ってるのかかな?
そのへん、どうなんじゃろ??



<前回のバニラ編はコチラ



オプションの防戦売買??(バニラオプション)

--- (わかりにくいので追記)サマリー --------------------------------------------------------
オプションの片張り売り持ちで、SPOTで防戦玉を撃つ。

これって苦しくなってデルタRiskを増大させてること。
今の時代、あり得ないでしょ?と考えるのが自然なのでは?
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よく、為替情報にオプションの防戦の売買というのが出てくる。
が、意味がよく分からなかった。なんでそーなるのよ??
ってことで、単純にバニラオプションで考えてみる。

現在USD/JPYは90円だとする。
STK88円のドルPut(円Call)オプションをどっかの輸出企業が買ったとすると、
組成した側の銀行は、STK88円のPUTオプションの売りポジを持つことになる。
(STK:Strike Price、権利行使価格)


輸出企業は、保険目的であればデルタヘッジは殆どやらないと思えるが、というか既に輸出代金の受け取りによるドル持ち状態だったりする。
(デルタ:相場に対するオプション価格の感応度。デルタヘッジは、それをSpot使って低減すること)
ドルPutのLongの損益は図のようになる。




Putの売らされた銀行は、そのまま放置。と、そうはいかないはずなので、SpotをShortしてデルタヘッジをかけてRiskをコントロールするはず。
んでデルタの変化にあわせて、Spotの量を変化させるはず。(ダイナミックヘッジ)
ドルPutのShortの損益は図2のようになるはずだ。

ということで、(あくまでこのケースでは) ストライクプライスに近づいたからといって、(デルタヘッジの玉は飛ぶが)急に防戦の玉が大量に出てくるハズがない。

なのでバニラオプションでは防戦云々は起こりえない
エキゾチック・オプションであろう。 (エキゾチック編に続く