オプションの片張り売り持ちで、SPOTで防戦玉を撃つ。
これって苦しくなってデルタRiskを増大させてること。
今の時代、あり得ないでしょ?と考えるのが自然なのでは?
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よく、為替情報にオプションの防戦の売買というのが出てくる。
が、意味がよく分からなかった。なんでそーなるのよ??
よく、為替情報にオプションの防戦の売買というのが出てくる。
が、意味がよく分からなかった。なんでそーなるのよ??
ってことで、単純にバニラオプションで考えてみる。
現在USD/JPYは90円だとする。
STK88円のドルPut(円Call)オプションをどっかの輸出企業が買ったとすると、
組成した側の銀行は、STK88円のPUTオプションの売りポジを持つことになる。
STK88円のドルPut(円Call)オプションをどっかの輸出企業が買ったとすると、
組成した側の銀行は、STK88円のPUTオプションの売りポジを持つことになる。
(STK:Strike Price、権利行使価格)
輸出企業は、保険目的であればデルタヘッジは殆どやらないと思えるが、というか既に輸出代金の受け取りによるドル持ち状態だったりする。
(デルタ:相場に対するオプション価格の感応度。デルタヘッジは、それをSpot使って低減すること)
ドルPutのLongの損益は図のようになる。
Putの売らされた銀行は、そのまま放置。と、そうはいかないはずなので、SpotをShortしてデルタヘッジをかけてRiskをコントロールするはず。
んでデルタの変化にあわせて、Spotの量を変化させるはず。(ダイナミックヘッジ)
ドルPutのShortの損益は図2のようになるはずだ。
ということで、(あくまでこのケースでは) ストライクプライスに近づいたからといって、(デルタヘッジの玉は飛ぶが)急に防戦の玉が大量に出てくるハズがない。
なのでバニラオプションでは防戦云々は起こりえない。
エキゾチック・オプションであろう。 (エキゾチック編に続く)
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